山行日
平成15年 8月 10日(日)〜11日〔月〕 晴 小雨
行 程   
  10日  高蔵寺6:00 ⇒中津川IC⇒ 今朝沢登山口9:05〜福栃橋9:45〜下のコル10:25〜
       上のコル11:00〜展望台11:50 (昼食)〜越百小屋13:50    越百山へ散策

  11日  小屋発6:00〜越百山7:00〜仙涯嶺8:10〜南駒ケ岳10:40〜2591ピーク11:00〜
       2411ピーク11:30〜5合目12:50〜ニワトリ小屋橋13:45〜福栃橋14:30〜駐車場15:10
    
同行者  山仲間  2名



台風10号の為
楽しみにしていた荒川三山&赤石岳が中止になってしまった。
満たされない心を落ち着ける為にも
この台風一過の晴天を利用してアルプスへ行こう!
地図を広げ一泊で楽しめる山を探す。

丁度、その頃 ネット仲間のkeiちゃん
越百小屋で楽しいひとときを過ごしてきたことを知った。
ここだったら一泊で南駒ケ岳まで縦走できる。
「よっし!この山にしよう。」
でも、下山予定の北沢尾根はルートファイニングが必要と書いてある…
一人では心細くなり、岳友と一緒に行くことにした。


国道19号線を走行中
伊那川林道の入口を見落とし、
須原駅まで戻り
登山客を乗せたタクシーの後について
登山口へ辿り着く。
身支度を済ませ
林道を40分ほど歩くと
案内図がある福栃橋に着く。
ここからが山道となる。
足に優しい登山道をジグザグに登り
展望台にでると
南駒ケ岳と仙涯嶺の荒々しい岩峰が見える。
明日はあの稜線を…
期待に胸を膨らませて越百小屋へと急ぐ。


ところが…
もう直ぐだと思ったのに
福栃山を右へ、左へと巻いて
なかなか小屋へ辿り着かない…
でも、2時前には
小屋に入ることができた。

時間もまだ早いので
越百山へ登ってみることに…

少し雲は出てきたが
まだまだ展望は良さそうだ!

丁度、
小屋から1時間で山頂に辿り着いた。

峰々はガスがかかり
アルプスの展望はイマイチだったが
御嶽山や恵那山は
頭を少し隠しただけで
立派な姿が見渡せた。

初秋の花 トウヤクリンドウが…



 越百小屋は
オヤジさんが一人でコツコツ手作りされたような
温か味が感じられる。
このオヤジさんの人の良さに魅せられて
何度も訪れる人もいるという。

夕食前のひとときは
登山者達の情報交換の場。
「折角ここまで来たのだから空木岳経由で下山したら…」との
アドバイスにその気になる。
 
夕食はオヤジさん手作りの
名物のホタテ入り茶碗蒸しとテンプラに舌鼓をうち
和気藹々と楽しく懇親会。



二日目


朝、起きると一面ガス!
期待に反して、お天気はイマイチだ。
朝食後、
「コーヒーを飲みたい人」と声がかかる。
全員が「ハ〜イ!」
噂に聞くオヤジさんの本格的コーヒーだ。
皆が固唾をのんで見守る中、
豆から挽いて
カップも温めて入れた熱々コーヒーは
喫茶店顔負け!
ケーキまでついていた。


霧雨だが
先ずは南駒ケ岳まで行くことにした。
昨日登った越百山はガスでけむっている。

先行したはずの一人の男性が
山頂に佇んでいる。
この天気では北沢尾根下山は不安だから
往路を下ろうかと迷っているとの事!
「では、一緒に北沢尾根を下りましょう。」
と同行登山の話が成立!
お天気ならば
素晴らしい眺望であろう稜線を
悔し涙を流しながら
もくもくと歩いて
仙涯嶺に辿り着いた。


登山道に咲く花々が心を慰めてくれる。
露に濡れたコマウスユキソウは
すてき〜!
お花畑には色とりどりの花々が
競って咲いていた。

 
 岩場やピークをいくつも越えて
南駒ケ岳の山頂に!

生憎の天気だけれど
登頂した喜びは一入…
ここからの
北沢尾根下山ルートが問題だ!
しっかり下山口を確認して
岩に付けられたペイントを探しながら
大きな岩の上を
登ったり下ったり…

時々、ルートを見失い
元へ戻って
再確認!
心配していた
ヤブコギは
案ずることなく通過!

2時前には
無事 ニワトリ小屋橋に辿り着いた。

ルートとしては
印を確認しながら下山すれば
難しくは無いけれど
疲れた体には
随分長く感じた北沢尾根だった。